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Vol147田舎は物価が安い!固定観念は捨てなければ危険。

執筆者の写真: KOJI NAKANISHIKOJI NAKANISHI

更新日:1月24日




1⃣ 「田舎は物価が安い」の勘違い


移住を希望される人の希望理由を聞いていると、「都会は物価が高く、地方は物価が安い」と、良く耳に致します


たしかに、総務省が発表する消費者物価指数を見ると、東京都が最も高く地方の都道府県はそれよりも低い数値となります。

しかし、この消費者物価指数には「住居(家賃)の物価」も含まれていることから、必然と東京都と比較して地方の自治体が低くなります。

一般に、東京都の物価高には、地方との住居(家賃や土地の価格)差が一番影響していると言われています。


そのため、住居をのぞいて物価を比較してみると、地方の方が物価は高い場合もあります。


2⃣ 田舎の方が物価は高いもの


1.ガス代金  

地方ではプロパンガスが多いため、地方の自治体では高いことがあります。


2.水道代 

インフラ整備面積に対する利用者数が少ないことから、北海道や東北は水道代が高いことがあります。


3.子供の通学費 

地方の自治体では、域内に学校が存在しないこともあり、隣県や遠方に通学したり、親が送迎することがあり、通学費やガソリン代の負担が高くなることがあります。


4.新車の購入費 

地方では多店舗との競争も少なく、都会と比較して値引きが少ないこともあります。また、北海道など雪国では寒冷地仕様など割高になることがあります。


5.公共交通機関 

利用者数が少ないことから運賃が高くなることがあります。

また、北海道など地方では隣町との距離も長くなりがちであり、運賃が割高になることがあります。


6.ガソリン単価  

製油所からの輸送距離が遠いため 九州地方や山中の地域などでは割高になることがあります。


7.ガソリン代金 

地方の自治体では公共交通網が乏しいため車移動が多くなります。そのため、月額のガソリン代金は高くなります。


8.車の維持費 

地方は車移動が増えることから走行距離も増えることになります。そのため、部品交換等の維持費は高くなります。また、雪国ではスノータイヤ、スノーワイパーなどの準備も必要となります。


9.通販の送料 

島など一部の地域では通販の送料に加算されることがあります。


10.その他 (住設工事費、材料費、飲食店)


3⃣ 田舎移住の物価に係る注意点


「都会は物価が高く、地方は物価が安い」と、固定観念を抱いて移住をするのは危険です。

何故ならば、地方に移住をすることで収入の減少があるからです。

「収入が減少をしても、支出も減少するから大丈夫」と考えていると、生活が厳しくなるかもしれません。

ちなみに、自治体によっては、移住促進事業のなかで、モデル家族の支出を紹介していることがあります。しかし、支出は個々の生活スタイルにより大きく変わることもありますので注意をしなければなりません。



 
 
 

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