
1⃣ ログハウスとは?
ログハウスとは、ログ材と呼ばれる丸太や角材を横に積み上げた建物になります。日本の従来の建築法は、柱や梁を構造体としており、壁となるところがログ材で補われています。ログハウスの丸太組構法では、ノッチやサネと呼ばれる加工をしたログ材を積み上げて壁となります。
以前は、自然の木を職人が手作業で加工して組み立てる丸太小屋が典型的でしたが、近年では、機械で加工するログハウスが主流となっています。
2⃣ ログハウスの魅力は?
ログハウスといえば、キャンプ場でよく見かけるアウトドア的なものが主流でした。しかし、見た目のカッコよさだけでなく、とても高機能・高性能な建物でもあります。
例えば、ログ材を横積みしたログハウスは、地震や火事に強い建物になります。地震で建物が揺れると、ログ材同士の摩擦で制震の働きをします。また、ログ材の直角にかみ合うコーナーは、ノッチと呼ばれる加工により、地震の揺れによるログ材の揺れを防ぐ効果があります。
また、火事においても、一見、火に弱い建物に思われがちですが、一定の厚さのあるログ材は、内側まで延焼しにくいことが言えます。昔、「北の国から」と呼ぶ有名なドラマがありました。そこでは、ログハウスが火事で全焼する有名なシーンがありますが、ログハウスが燃え崩れるのは、よほどの火力で燃え進む必要があります。
3⃣ ログハウスの特性
ログハウスの最大の利点は、夏は涼しく、冬は暖かい点です。木をふんだんに使ったログハウスは。高い調湿性能を備えており、湿度の高い夏でも快適に過ごせます。一方で、ログハウスは100㎜以上の厚い木材を使用していることから、高い断熱性も備えています。そして、ログハウスはノッチやサネと呼ばれる加工を施していることから、気密性も非常に高い建築になります。
4⃣ ログハウスはメンテナンスが大切
ログハウスはメンテナンスが大切です。特に、塗装は定期的に行い、紫外線や風雨による傷みを抑える必要があります。また、ログ材は重みや収縮から沈下を起こします。そのためには、隙間を埋めるコーキングも大切になります。メンテナンスをしっかりすることで、ログハウスを長持ちできるようにしましょう。
5⃣ ログハウスの価格
ログハウスは一般の住宅と比較して、決して割安とは言えません。一般に、30坪前後の一般住宅としてログハウスを建てる場合、基礎工事+本体価格+施工費で1,500~2,100万円が相場と言われています。それ以外にも、電気配線・水回り設備・給湯器やガス工事などが必要となります。
ちなみに、ログハウスの固定資産税は、高く算出される傾向がありますので注意が必要です。
ログハウスは決して安い買い物ではありません。また、特異性の高い建物になります。最近では。ログハウスの展示場も増えて来ておりますので、「自分の暮らしに合うのか?」と、良く確認をすることおススメします。特に田舎に移住をして、ログハウスを建てるのであれば、その地域の風土、また近隣住宅とのバランス等も考慮した方が良いですね。
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